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大間稲荷神社

大間稲荷神社 掲載写真
大間稲荷神社

本州最北端の地、大間にある大間稲荷神社は、港に近い小高い山に鎮座。鳥居付近から海の向こうに函館も遠望できるところです。もとは1730(享保15)年に勧請された百滝稲荷大明神と称され、現在の大間町役場付近にありました。)年にこの地に遷座。御1883(明16治祭神は蒼稲魂命に加え、天妃媽祖大権現・金毘羅大権現・奥津島姫尊の三柱が合祀されています。大間の地に天妃媽祖大権現がもたらされたのは、1696(元禄9)年のこと。のちに大間の名主となった伊藤五左衛門がもたらしたものです。海運業に携わっていた伊藤五左衛門はもともと薩摩の人で、海上での危難を助けられた神徳を崇め、水戸の那珂湊から天妃像を遷座したものと伝承。1726(享保15)年に天妃大権現祠が建立され、旧暦3月23日には祭りが行われていました。境内の拝殿の横に建つ天后神拝殿には、台湾の北港朝天宮より勧請された天后聖

母が祀られています。これは、1996(平成8)年に天妃媽祖大権現の勧請300年を記念して、大間町で「天妃様行列」が行われたことをきっかけに、北港朝天宮と大間稲荷神社が姉妹宮となったことによります。以来、台湾に300余ある媽祖廟の総本山・北港朝天宮の協力を得て、毎年、天妃様行列が執行されるようになりました。大間はマグロ漁でも知られる町ですが、この天妃様行列が始まった記念祭の年を境に、それま30で年近くも続いたマグロの大不漁が豊漁へと一転したそうです。以降、漁業組合の協力を得て、大漁祈願祭を祭行。毎年海の日に行われる「天妃まつり」では、大漁祈願祭の神事を行い、そして天妃様行列が大間の町を練り歩きながら龍踊りや流し踊りが披露されます。台湾には、媽祖様が9日間にわたって340㎞も巡礼するという「媽祖巡礼」の大規模なお祭りがあります。その台湾の文化が大間の地で、神楽の奉納や神輿渡御といった日本の神事と融合して定着したのが「天妃まつり」。天妃様を通じて、大間と台湾の交流によって培われた祭りです。

大間稲荷神社 写真 1
誌面実写記録(P.6669

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