平潭島

朝靄に包まれる高速道路を走り抜け、辿り着いたのは風の島。なぜ風の島なのかといえば、先が見えない高速道路の橋をあれほど走ったというのに、平潭島についたら全てが消え去り、気持ち良い青空に包まれたからだ。まるで、御伽噺の世界に迷い込んだかのよう。平潭島では至るところに、風力発電の風車がある。もちろんこれは、風の吹かない地域に建てても意味がない。この光景を目にすれば、誰もが風の島に来たと思えるだろう。きっと、過言ではないはずだ。現代社会において、電気は何より重要な動力源であり、発電方法は土地の特性によって変わるもの。以前、楚の遺物の中でカイトボードのような図案を確認したが、現代の平潭島ではカイトボードが流行っているそうだ。風の強弱や霧の立ちやすさなどは、よほど地形や環境が変わらなければ変わらない自然現象。数千年前の平潭島からも、多くの南島語族の先人たちが大海に向かって、出港したのだろう。これだけ風が強い地域なのだから、帆船技術が太古からあってもおかしくはない。もしかしたら対岸の台湾島には、カイトボードのような舟で渡れる日もあったのではないか。

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